新型コロナウイルスの抗体検査で分かること
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● 何が分かる検査ですか?
既に新型コロナウィルスに感染したことがあるかを知ることができます。
● PCR検査と何が違いますか?
現在の感染の有無を調べるのがPCR検査です。抗体検査では過去の感染の有無がわかります。
● 何を採って調べますか?
血液を用いて検査します。
● どこで検査を受けられますか?
掛かりつけのハウスアルツトなど、医療機関で採血します。
● 何を測定するのですか?
新型コロナウィルスに感染した後の時間経過で異なるタイプの免疫グロブリン(Ig)抗体が産生されます(図)。
Ig-M抗体、Ig-A抗体の増加は最近の感染を、Ig-G抗体増加は過去の感染を示します。多くの場合、Ig-G抗体の値をみて過去の感染を判断します。
● 「陽性」の場合は入院や自宅隔離が必要ですか?
現在の感染状態ではなく過去の感染を示すものですから、陽性でも入院や隔離の必要はありません。
● 今までどんなことがわかりましたか?
米国のシリコンバレー、日本の神戸で行われた抗体検査結果では、 PCR検査で確認された感染者数より遥かに多くの人たちが症状の有無にかかわらず既に感染していたことが示唆されています。
● 陽性だと二度と罹りませんか?
Ig-G抗体陽性の人が絶対に再度、新型コロナウィルスに感染しないかどうかは必ずしもまだ明らかでありません。(例、麻疹は終生免疫が獲得されます、インフルエンザは翌年また罹るかもしれません)
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図.感染経過からみたPCR検査と抗体検査の関係(あくまでイメージを作図、馬場)
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